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第2章 その後のふたり【パズルⅡ・運命の恋人】
「あっつ…」

エアコンを点けようとした僕に、

「汗かいてエアコンで冷やしたら風邪ひくよ?」

サトシさんはお母さんみたい。ティッシュで体を拭くとそのままベッドから起きて洗面所の方に行った。

持ってきたのは水で濡らして搾ったタオル。

お互いそれで体を拭くとスッキリして。薄手のブランケットの中で抱き合って眠る。

翌朝、朝ごはんを食べて、僕の服を着て、サトシさんは出勤していった。

僕は梅雨の晴れ間の土曜日に、溜まった洗濯物を片付け、のんびりと過ごした。

急に携帯が鳴って、誰だろ?と思って出たら、姉ちゃんからだった。

「智?久しぶり。今大丈夫?」

「うん、いいよ。ナニ?」

「あんたさ、お盆てどっか行く?どうせ帰ってこないんでしょう?」

「ん〜、予定は今のところないよ」

サトシさんの夏休みは9月頃だし、帰省もしないから例年通りのんびり過ごす。
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