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another storys
第20章 Marriage purple【遅咲きのタンポポ】
「…でも、祥悟くんの鼓動が聞こえて、温かくて、安心する…」
そう?と微笑んできゅっとしてくれた。
「祥悟くんは、私が専業主婦にならなくても、いいの?」
「沙織ちゃんがなりたいなら、なればいいと思うけど、俺の為に自分の生き方を変える必要はない。…なんて言うか、お互い初めてのことだからさ、どうするのがベストなのか、今の時点じゃ分からないでしょ。仕事を辞めることはいつでもできるけど、築いたキャリアは、一度手放したらすぐに手に入るものじゃない。だから、そのタイミングは今じゃなくても、いつか来るんじゃないかな、と思うんだ。俺は家事をしてくれる人が欲しくて沙織ちゃんと結婚するんじゃない。沙織ちゃんと、一緒にいたいから結婚したいんだ。最初から飛ばしすぎると、息切れしそうな気がする。結婚て、二人三脚のマラソンみたいなモンかな、って思ったことがあってさ。どっちかに無理が掛かっても、ペース配分誤っても、後々シンドイ事になるから、出来るだけ、お互い自然体で行ければいいかな、って。」
そう?と微笑んできゅっとしてくれた。
「祥悟くんは、私が専業主婦にならなくても、いいの?」
「沙織ちゃんがなりたいなら、なればいいと思うけど、俺の為に自分の生き方を変える必要はない。…なんて言うか、お互い初めてのことだからさ、どうするのがベストなのか、今の時点じゃ分からないでしょ。仕事を辞めることはいつでもできるけど、築いたキャリアは、一度手放したらすぐに手に入るものじゃない。だから、そのタイミングは今じゃなくても、いつか来るんじゃないかな、と思うんだ。俺は家事をしてくれる人が欲しくて沙織ちゃんと結婚するんじゃない。沙織ちゃんと、一緒にいたいから結婚したいんだ。最初から飛ばしすぎると、息切れしそうな気がする。結婚て、二人三脚のマラソンみたいなモンかな、って思ったことがあってさ。どっちかに無理が掛かっても、ペース配分誤っても、後々シンドイ事になるから、出来るだけ、お互い自然体で行ければいいかな、って。」