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another storys
第21章 父とオトコの境界線【社内恋愛のススメ】
12月初旬。神戸の神社で、遙の同期の山下と宮本の部下の谷口が結婚式を挙げた。
紋付袴の谷口と、日本髪でなく、ふんわりと結い上げて生花をたくさん飾った洋髪に、ピンクとか赤紫の華やかな色打ち掛けの山下。
俺と遙もタキシードとドレスだったし、姉貴も宮本もそうで。洋式の結婚式しか参加したことなかったから、ちょっと新鮮だった。
式は家族のみが神殿に入って、祝詞を上げるスタイルで。親族以外の列席者は外から観る感じだったから、コートを着たままで良くて、それは遙も喜んでいた。
足下は冷え対策でかかとの低いブーツ。
結婚式にブーツは…と遙は最後まで渋ったが、体調第一、と山下からも言われ、ブーツにコサージュをつけて可愛らしくしていた。
式の後、神社の敷地内に併設された会館で食事会。
山下は見た目が派手に見えるから、結婚式なんかもさぞ豪華か、と思いきや意外とこぢんまりとした感じで。
でもそれは好感が持てた。
遙は、「カナちゃんらしい」と喜んでて、やっぱり男には判らない女同士の理解みたいなモンもあんのかな、となんとなく思った。
紋付袴の谷口と、日本髪でなく、ふんわりと結い上げて生花をたくさん飾った洋髪に、ピンクとか赤紫の華やかな色打ち掛けの山下。
俺と遙もタキシードとドレスだったし、姉貴も宮本もそうで。洋式の結婚式しか参加したことなかったから、ちょっと新鮮だった。
式は家族のみが神殿に入って、祝詞を上げるスタイルで。親族以外の列席者は外から観る感じだったから、コートを着たままで良くて、それは遙も喜んでいた。
足下は冷え対策でかかとの低いブーツ。
結婚式にブーツは…と遙は最後まで渋ったが、体調第一、と山下からも言われ、ブーツにコサージュをつけて可愛らしくしていた。
式の後、神社の敷地内に併設された会館で食事会。
山下は見た目が派手に見えるから、結婚式なんかもさぞ豪華か、と思いきや意外とこぢんまりとした感じで。
でもそれは好感が持てた。
遙は、「カナちゃんらしい」と喜んでて、やっぱり男には判らない女同士の理解みたいなモンもあんのかな、となんとなく思った。