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第21章 父とオトコの境界線【社内恋愛のススメ】

仕事の引き継ぎも終えて年末年始休暇に入り、マンションをちょこちょこっと片付ける。

遙の提案で、ウォークインクローゼットにしてた部屋を片付け、組み立て式のパイプベッドとマットレス、エアコンを買って設置した。

表向きは、俺が風邪ひいたりしたら、遙も薬飲めないし、赤ん坊も抵抗力が弱いから、同じ部屋で寝られない、という理由。
でもそこには、俺が独りになれるスペースを作る、という意図も含まれている。
要するに抜き部屋だ。
ありがとう、遙…
やっぱりお前は最高の嫁だ。

正月になり、加古川の遙の実家には2人で挨拶に行った。長野は遠いから、年始の挨拶は電話で済ませた。
どうせ子供が生まれたら、お袋が会いに来るしな。