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another storys
第24章 かわいいひと【Cross roads】
美佳ちゃんが駅まで迎えに来てくれて、格好は、普段着のデニムとフルボタンのポロシャツ。
普段のスーツ姿が見てみたいとお母さんが言ってる、というので会社で着る用のネイビーのスーツとワイシャツを持っていった。
店はそんなに大きくはなかったけど、落ち着いたウッディな感じで、品が良かった。
緊張しながら、ドアを開けると、
「いらっしゃいませ。美佳から話は聞いてるわ。」
美佳ちゃんによく似た、50代くらいのおばさんが優しく微笑んで迎えてくれた。この人がお母さんか、と思って緊張しながら頭を下げる。
「あ、あの。美佳さんとお付き合いさせていただいてます、萩原 隆行と申します。」
「あら、美佳の彼なの?」
え?
慌てて横の美佳ちゃんを振り返る。
「彼氏なら彼氏だってちゃんと言いなさいよ。結婚式に出席するスーツを新調するお客さんとしか言わなかったじゃない」
そうなの?アレ、俺との仲ってご両親に言えない感じなの?
普段のスーツ姿が見てみたいとお母さんが言ってる、というので会社で着る用のネイビーのスーツとワイシャツを持っていった。
店はそんなに大きくはなかったけど、落ち着いたウッディな感じで、品が良かった。
緊張しながら、ドアを開けると、
「いらっしゃいませ。美佳から話は聞いてるわ。」
美佳ちゃんによく似た、50代くらいのおばさんが優しく微笑んで迎えてくれた。この人がお母さんか、と思って緊張しながら頭を下げる。
「あ、あの。美佳さんとお付き合いさせていただいてます、萩原 隆行と申します。」
「あら、美佳の彼なの?」
え?
慌てて横の美佳ちゃんを振り返る。
「彼氏なら彼氏だってちゃんと言いなさいよ。結婚式に出席するスーツを新調するお客さんとしか言わなかったじゃない」
そうなの?アレ、俺との仲ってご両親に言えない感じなの?