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another storys
第26章 シンデレラ ガール【同級生】
案内されたのは、フィッテングルーム。そこでバスローブみたいなのに着替えろ、インナー類はそのままでいいから、と言われて、そのように着替えると、準備をするための楽屋とでもいうのか、メイクルームに連れて行かれる。
両側と上にも照明がついた大きな鏡、その前に椅子があり、沢山のメイク用品が収まったワゴンが並ぶ。
「ハァ~イ。いらっしゃい。ヘアメイク担当の関口よ。ヨロシクね、ジミ子ちゃん。」
手をひらひらさせて挨拶してきたのは、長い髪を後ろで緩くくくった、大柄な男性。
おネエなのかゲイなのかの判断は私にはつかなかった。
「よ、芳川 翠と申します…よろしくお願いします…」
「オッケー、ミドリちゃんね。さ、ここに座って。」
示された椅子にそろそろと座ると、美容院でカットするときみたいな、真っ白の長いケープを掛けられる。
「さ。まずはミドリちゃんに似合う色を確認していくわね?まずはピンクから行きましょっか?」
何種類ものピンク色の布を胸元に当て、布を捲ったりまた戻したりしている。これで何が判るのかしら…
「次は…ブルー。」
ピンクの束を横に置き、水色やターコイズブルー、群青色の布を当てられた。
黄色系、緑系、赤系…ほぼ同じ色に見えるものもあったけど、関口さんは真剣な顔で鏡の中の私の顔を睨んでいた。
「オッケー。だいたいわかったわ。ミドリちゃんはスプリングサマーって とこね。ややスプリング寄り。」
スプリングサマー?何ですかそれ。今冬ですけど…
きょとんとした私に、関口さんは溜息を吐いた。
両側と上にも照明がついた大きな鏡、その前に椅子があり、沢山のメイク用品が収まったワゴンが並ぶ。
「ハァ~イ。いらっしゃい。ヘアメイク担当の関口よ。ヨロシクね、ジミ子ちゃん。」
手をひらひらさせて挨拶してきたのは、長い髪を後ろで緩くくくった、大柄な男性。
おネエなのかゲイなのかの判断は私にはつかなかった。
「よ、芳川 翠と申します…よろしくお願いします…」
「オッケー、ミドリちゃんね。さ、ここに座って。」
示された椅子にそろそろと座ると、美容院でカットするときみたいな、真っ白の長いケープを掛けられる。
「さ。まずはミドリちゃんに似合う色を確認していくわね?まずはピンクから行きましょっか?」
何種類ものピンク色の布を胸元に当て、布を捲ったりまた戻したりしている。これで何が判るのかしら…
「次は…ブルー。」
ピンクの束を横に置き、水色やターコイズブルー、群青色の布を当てられた。
黄色系、緑系、赤系…ほぼ同じ色に見えるものもあったけど、関口さんは真剣な顔で鏡の中の私の顔を睨んでいた。
「オッケー。だいたいわかったわ。ミドリちゃんはスプリングサマーって とこね。ややスプリング寄り。」
スプリングサマー?何ですかそれ。今冬ですけど…
きょとんとした私に、関口さんは溜息を吐いた。