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another storys
第30章 思い出の味【社内恋愛のススメ・Cross roads】

「林檎バター。」
「林檎バター? なにそれ、美味しそうだけど。」
「林檎とバターと砂糖を煮たやつ。昔お袋がよく作ってたんだ。そのまま食べるにはちょっと美味しくないヤツとかで作ってたような気がするから、本当はコレ使うのもったいないんだけどさ。ちょっと思い出したら食いたくなって、姉貴に作り方聞いた。」
そう言ってメールを見せた。
「へぇー。材料だけでもう間違いない気がするよね。しかも簡単そう。」
メール通りにレンジで火を通し、その間にフードプロセッサーを出す。
甘い湯気の立つ林檎をフードプロセッサーに投入し、滑らかになるまで攪拌。
トロトロの液体をタッパに入れて粗熱が取れるまではこのまま、だな。
「味見してみたい!」
「今から?」
「ちょっとだけ!」
遙がお願い、と手を合わせる。俺は苦笑してパンの袋を取った。
「林檎バター? なにそれ、美味しそうだけど。」
「林檎とバターと砂糖を煮たやつ。昔お袋がよく作ってたんだ。そのまま食べるにはちょっと美味しくないヤツとかで作ってたような気がするから、本当はコレ使うのもったいないんだけどさ。ちょっと思い出したら食いたくなって、姉貴に作り方聞いた。」
そう言ってメールを見せた。
「へぇー。材料だけでもう間違いない気がするよね。しかも簡単そう。」
メール通りにレンジで火を通し、その間にフードプロセッサーを出す。
甘い湯気の立つ林檎をフードプロセッサーに投入し、滑らかになるまで攪拌。
トロトロの液体をタッパに入れて粗熱が取れるまではこのまま、だな。
「味見してみたい!」
「今から?」
「ちょっとだけ!」
遙がお願い、と手を合わせる。俺は苦笑してパンの袋を取った。

