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another storys
第30章 思い出の味【社内恋愛のススメ・Cross roads】

「謝ることじゃない。会いに行けって勧めたのは俺なんだから。…だけど、実際行っちゃうと、なんかこう…な。元鞘に戻るって言い出すとまでは思わないけどさ、向うはどうなのかなとか、考えちゃう訳よ。我ながら小せぇって思うけど!」
誠治さんは目を逸らしながら、ぅん!と両腕を上げて伸びをした。
「よりどころか。彼はずぅっと不機嫌で、早く帰りたいって顔に書いてあるような状態だったし。 再婚したかどうかは教えてくれなかったけど、パートナーは居るって言ってたし。息子には…自分勝手な出来の悪い親って罵られたわ。本当のことだし、何も言えなかった…私があの子に 味あわせた寂しさや苦しみは、そんな言葉じゃ表せないだろうとも思うし…でも。大人になってた。当たり前だけど…もう26歳になるんだものね…」
「そっか…21で産んだらそうなるか…そんな大きな息子が居るようにはとても見えないけどね。」
誠治さんがそう言ってニヤッと笑うから。
「褒め言葉と思っていいのよね?」
私も笑って、楽な格好に着替えた。
誠治さんは目を逸らしながら、ぅん!と両腕を上げて伸びをした。
「よりどころか。彼はずぅっと不機嫌で、早く帰りたいって顔に書いてあるような状態だったし。 再婚したかどうかは教えてくれなかったけど、パートナーは居るって言ってたし。息子には…自分勝手な出来の悪い親って罵られたわ。本当のことだし、何も言えなかった…私があの子に 味あわせた寂しさや苦しみは、そんな言葉じゃ表せないだろうとも思うし…でも。大人になってた。当たり前だけど…もう26歳になるんだものね…」
「そっか…21で産んだらそうなるか…そんな大きな息子が居るようにはとても見えないけどね。」
誠治さんがそう言ってニヤッと笑うから。
「褒め言葉と思っていいのよね?」
私も笑って、楽な格好に着替えた。

