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第4章 化猫奇譚【陽炎】
「八尋。俺らを頼る、ってことは萬屋の依頼、てことでいいかい?」

「もちろん、タダでとは言わないよ。」

「ま、心配しなくっても仲間のよしみで安くしてやるよ。けど、お前も働け。んで、猫ちゃんにも手伝ってもらう。」

市八は兵衛の膝の上でじゃれる猫に何をさせるのか、と思ったが、八尋は驚いた顔で。

「サチに?何をさせるの?」

と聞き返す。サチといえば、母のことだ。なぜこの男が母を猫呼ばわりするのかはよくわからなかったが、そこは黙って聞いておいた。

「ナニ、大したことじゃない。可愛い子の為にひと肌脱いでもらうだけさ。時に八尋、お前、今でも干し肉作ってんのかい?」

いきなり変わった話題に、八尋は更に怪訝な顔をする。

獣の干し肉は、組織に居た頃から、冬場の保存食として市九郎に仕込まれ、作っていた。鳥か兎が多い。

「もちろん。売ったり食べたり冬場には何かと重宝するしね。」

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