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淫風の戦記
第3章 桔耶の誤算
「まあ、待たれよ。香羅捕縛の件は私の落ち度。相応のお詫びをしよう。が、それは金ではない」
「どういうことだ?」
「蛟は小竜…とすれば瑞鳥。…蛟姫が木苺ならば、瑞鳥は熟れた柘榴といったところか…」
「何を言っている?」
「法眼殿には木苺よりも柘榴を味わって頂くというのはどうであろう?それに豊満な瑞鳥を捕らえれば富が手に入りますからな。港の修復など容易い」
「つまりお前が瑞鳥を捕らえて我に献上するというのだな?」
「左様。ただし瑞鳥は蛟の“姉”。姉を助けに来た妹の相手は私がさせて頂く」
「…よかろう。だが柘榴が腐っていた時には木苺が我が胃袋だ」
「安心されよ。柘榴は法眼殿の舌に必ず合います」

黒須は来ていない-戊辰が法眼と会談する情報を仕入れた桔耶は、同行するであろう黒須を調べるために峰島に渡った。商売を装い、今は桔耶ではなく商船の端女になっている。“黒須不在”の報告を番頭から受けた彼女は落胆した。が、手ぶらというわけにはいかない。

「(ならば戊辰の次の手を暴いておく)」

今夜、戊辰と法眼は祝宴を催す-先の戦の勝利宣言である。茂里水軍の士気にとっても、法眼自身の威勢にとっても、先の戦が引き分けでは困る。港が破壊され、香羅を捕らえられなかった法眼の負けと見る向きもある。それを否定するための祝宴である。

「(派手にやるつもりね…)」

桔耶の腹は決まった。旅の踊り子として祝宴に紛れ、戊辰と法眼に酌をする。あとは臨機応変、変幻自在に…。若妻ひとりで海の男を束ねているのだ。積み重ねてきたものには自信がある。香羅や枇杷とは質の違う強さを持つ桔耶であった。

………………

白銀のロングドレスに漆黒のレースが遠慮気味に飾られている。
大陸を探してもこれほどの一級品を見つけ出すには時間を要す。そして、そのドレスが似合う女を探すには数倍の時間が必要だ。見事なまでに着こなす桔耶。大きく張り出した胸が男たちの視線を釘づけにする。腰骨から足首まであるスリットから、彼女の太腿が現れては隠れ、男たちを挑発し裏切る。

中央の座に法眼、隣に戊辰。
桔耶を手招いたのは法眼。桔耶は法眼の横、戊辰の位置とは反対側にはべり酌をする。

「我が領港にこれほどの花があったとは知らなんだ」
「いえ、私は旅の踊り子。本日こちらに寄港していましたら祝宴をされるというので上がったのです」
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