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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと
「ふぅん、お前、結構面白いじゃん」
鼻を鳴らしたお兄様の目の先で、ふみ子が胸に両腕を交差させていた。背中を丸めて、ふにふにとした肉叢の覆った身体は心なしか震えている。
お兄様はふみ子をぞんざいに掴み上げて、奇抜なジーンズのファスナーを下ろした。
「ふみ子」
「はい……」
「ご挨拶なさい。貴女の破瓜を行ってくれる人よ」
「──……。ぅっ……」
細い目がいやが上にすぼまって、赤い頰に雫が伝った。
宜しくお願いします、と、聞こえないほどのか細い声が、トランクスの下りる音に消える。
お兄様はふみ子に憤った肉棒を握らせて、どのようにマッサージするかを教えた。たどたどしい細い手は、あるじがどやされるほど鈍臭くなる。
「その汚そうな手つきは何だ?もっと大事なものをさするようにだ!有り難がれ!敬え!しっかりとオレを満足させろ。……今の手順を始めからやれ。そうだ、そのくらいだ……。……強すぎる!ん?何だ?ろくに手コキも出来ねぇで、謝罪の一つもしないのか?」
お兄様がふみ子の額を畳にすりつける側で、まづるさんが直美からバイブレーターを取り上げた。
「お疲れ様、直美。折角だから一緒に観よう。ふみ子のおめでた、もうじきだよ」