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淫徳のスゝメ
第4章 私が天涯孤独になったこと
「可哀想に……」
美園先生の憐れみがましい双眸が、私を舐める。
老齢教師の皺だらけの手が、丸裸で縛られている生徒の身体を這いにかかった。
「可哀想に……可哀想に……」
先生は、私を触り回していた。
特に乳房は丹念だ。揉まれてはしゃぶられ、しゃぶられては揉まれる丘陵は、みるみる唾液にまみれていった。乳首は痛いくらいこねくられて、二本の厚い指の間で充血していた。
美園先生の厳格な顔は、まもなく凶暴性を帯びていった。
「はぁっ、はぁっ、可哀想に……可哀想に!可哀想に!!っっ」
「ああんっ、あんっ、あんっ!!」
私は腹を掴まれた。乱暴な前歯に噛みつかれたはずみに、喘ぐような悲鳴が上がった。
「くそっ!可哀想に!可哀想になぁ!」
「痛いっ……痛いですっ……痛いですっっ…………」
美園先生は、私の足許に放置された性具に目もくれなかった。私の性器の様子を探るや、ズボンを下ろしてトランクスを除き、いつかのお父様のように滾ったペニスで襲いかかった。
ずぶずぶっ…………ずぶっ、ずぶっっ…………
蓮美先生に抱かれるようになってまもなく、彼女と私の交渉は明るみに出た。
あの悪辣な宗教学者は、確かに約束を違えなかった。それだけに、蓮美先生の徹底した庇護は、私を虐げてきた生徒らに不審をいだかせるには十分だった。彼女らは私の狡佞を非難して、輪をかけて狼藉を働くようになった。
「ぁっん!先生!そっなぁっ、そんなに……いやっっ……ゴム……あんっ、ゴムぅぅ…………あああんっ!」
「ん?ゴムがどうした……仏野……感謝しろよ……はぁっ、はぁっ、……」
ずぶっ、ぶちゅっ、ずぶっ、ずぶっ…………
「わしは蓮美先生より手際が良いだろう!守ってやるぞ!仏野のおめこは守ってやるぞ!はぁっ、はぁっ、はぁっ!…………」
おかしい。
恐怖も覚えられなくなった私は、どこか客観的にこの状況を傍観していた。そこには確かな違和感があった。
「感心しませんわ、教師ともあろう方が」
気だるげな、少女の色香を含んだソプラノが、私達に差し込んだ。