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淫徳のスゝメ
第4章 私が天涯孤独になったこと
「ぁっ……はんっ、はぁっ……はぁっ、はん、んんん……」
「緊張しないで……可愛い人。初めては誰でも痛みを伴う。痛くないなんて嘘はついてあげられない分、貴女の臆病を欲望には変えられる。私の声だけ聞いていれば良い。指だけ感じて……ほら、力、もっと抜いて……──良い子ね……」
まづるが杉本さんを開拓している暇に、私達もペアを分けた。
美園先生達には引き続ききよらを遊ばせ、私は笠野さんと島浦さんを連れて旧校舎の屋根の陰に場所を移して、三人して全裸になった。
「あんな風に、して欲しいの?」
「はい、私達もここまでの経験はないんです……」
「貴女達は、セックスを汚らわしい行為のように考えていたものね。快楽というものは、神様が、いいえ、神様が人間の想像力から創造される以前より、もっと確かに存在していた自然が人間に与えた天恵。その誤謬から妹を蔑んでいた貴女達と、私が愛し合える気はしないのだけれど……」
「きよらをいたぶりたかっただけなんです。あいつは暗くて強情で、物事一つにおいても、齟齬のある人間全てを見下しています。いつも、顔色一つ変えません。気味が悪いと思いませんか。私達は、あいつに言いがかりをつけてみじめな姿にすることで、あいつの気味悪さを少しでもやわらげて、私達の不快を発散したかっただけなんです」
「では、笠野さんも島浦さんも、快楽の正当を認めても、今まで通りきよらで遊んでくれるのね?」
「もちろんです。私達の言いがかりは改めて、これからは、別の根拠できよらを罰します」
「姫猫様が許可して下さるなら、ピルを飲ませて男にも生でヤらせましょう」
私達は結束した。
そして、私は一人一人の破瓜を行い、時を忘れるほどの快楽に耽った。