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淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと
目隠しが外れると、果たして、そこは本当に晦冥だった。
目が慣れれば多少は何かしら見えようが、それまでに私は巨大な鉄板に押しつけられた。
使用人ははだいた私の両腕をマジックテープで固定して、乳房をベルトに引っかけて、太もも、足の関節、足首まで、機敏な手つきで磔にした。
私は性器を露出して、甚だ心細い格好になった。
「ふっ……」
使用人の指が私の乳首をにわかにつねった。
顔も見えない人間にいだく欲望に戦慄しつつあった先端に、ひんやりとしたものがあてがわれてきた。唇をキスで塞がれて、舌に口内を満たされて、その間にも微炭酸のごとく粘液に、クリトリスまでまみれてゆく。
くにゅっ、くにゅ…………
「んん!!んんっ、んぅぅ!!んっ……んんーーーーー!!!」
使用人の唇は、私の口舌を決して許すまいとしているようだ。私は声にならない絶叫を鳴らして、指やローションが肉体を這うのに顫えていた。
「んんっ、うぐっ」
女の舌と三本の指が入れ替わった。
僅かな塩気を帯びたものが、私の口内をまさぐる。
「効いてきたのね……今塗ったのは催淫剤。すごい効果でしょう。可愛いおっぱい……べちゃべちゃにして、少し撫でてあげただけで、ほおずきくらいに膨れちゃってる……。クリトリスもすごいわよ。元々、ここが好きなのかしら……」
こりっ…………
「ひぎぃぃあああんっっ…………ああっ、うぎぃぃぃいいいいいいっっっ…………」
「いやらしいくせをして、お行儀の悪い声。なぁに、動物みたいに──…」
「ぎゃあああああああああああっっっ…………」
全開になった私の脚と脚の間から、ジュレが落ちた。
細い指先が触れる度、クリトリスはその質感を得るより早く、殺傷的な刺戟を汲み取る。