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淫徳のスゝメ
第2章 私が享楽的親友に出逢うまでのこと


「ふっ……ふふっ、きよら…………不細工だこと……これじゃあ豚より酷いわよ」

「くすくすっ……くくっ……きよらちゃん、その顔はないわぁ」

「ひゃめへ……ひはひ…………ふ……ひはひぃぃ…………」


 少女らはきよらを開脚させた。無論、頬をつねってこねくり回して、シリアスな表情もすっかり崩れたきよらの顔も、香澄がスマートフォンに収めたあとだ。


 香澄が小枝をきよらの脚と脚の間に差し入れた。

 三人組は、残虐な恍惚に浮かされているようだった。


「やだっ、下半身露出の上におねしょしてるじゃない!」

「違うわよ。由里子、尿じゃなくて、アダルトビデオの女がよく垂れ流すものよ」

「貴女、何故そんな知識を?」

「お父様の書斎で偶然見かけたの。別にアダルトビデオでなくっても、淫乱な女なら出るそうよ」

「まぁっ、では、きよらは淫乱な女なの?」

「それはそうよ……こんなところでパンティも履いてなかったんだもの」


 少女らはきよらを罵倒しながら、性器の他も小枝でくすぐり、尻字を描かせた。


「もう一回!今のじゃ動きが小さすぎて、読めないわ」

「きよらー。変顔写真、クラスのLINEに撒かれて良いのぉ?」

「露出は消してあげたんだから、変顔だってこれでチャラにしてあげてよ」

「っ……ふ……ぅぅぅ……」


 きよらはブランコの柵に掴まって、クラスメイトらに臀部を突き出していた。パンティの行方は未だ不明だ。



 ワタシハ インランノ ヤリマンデス。

 ワタシハ キティサマノ カチクデス。



 黄昏を吸った巨大な桃が、不可視の文字を綴っていった。
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