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《愛撫の先に…》
第2章 《交渉成立!?…》
『拒否権なんて…』
動揺したように横を向く、そんな彼女の隣に結城はテーブルをまわり横に座った。
『話を聞こうか、好きな男の事を』
『高瀬さんの事?なんで?』
『寝る前の面談は必要事項です、出回っているメールにも記載されていますよ』
隣を意識しながら話始めた菜々美。
先ほどの赤いファイルに高瀬という男の特徴・性格、そして彼女との出会いを書き記した結城。

『資料室のファイルが落ちてきてかばってくれたのが出会い。
物腰柔らかなで真面目そうで周りからも信頼されている。
ーーー片思いから先にすすみたいって理由から、ここに来たと』
彼は書いた文章を読みながら彼女の左肩に手をまわした。

『タイトスカートじゃないんですね、残念です』
彼は残念そうに右腕を彼女の太ももに差し入れると、ソファーから立ちあがった。
『パンツよりタイトスカートが好きなんだが、
抱かれるならタイトスカートかワンピースを着てくるくらいのサービスがほしかったですね』

サービスって…
仕事帰りだから仕方な…
『ちょっ…何処へ!?』

あのソファーから結城にお姫さま抱っこをされ、ドアのある方に連れて行かれている菜々美。

『バスルーム』
彼はそう言って口角をあげた。
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