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《愛撫の先に…》
第5章 《リラックスセラピー》
その日の夜22時40分、
菜々美はスイートタイムのフロントで結城から鍵を受け取った。
『夜道は危ないですよ、
電話くらいしてもらえたらありがたいですね』

『バスもタクシーだって帰ってこれます』

『だったらタクシーで玄関に乗り付ければいい、
君は歩いて帰ってきましたね』

菜々美は彼のまっすぐ見据える視線に落ちつかなく、足早にエレベーターに向かった。

『フロント後はよろしく』
そんな声が聞こえたかと思うと絨毯を足早に歩く気配がする。

『わかっていますか?
夜道のひとり歩きは危険だという事を』
その言葉は彼女のすぐ側で聞こえた。

『あたし子供じゃない、
近くまでバスで帰ってきたし指図なんて彼…』

〈彼氏でもないのに〉

菜々美はそう言いかけて言葉をきりエレベーターを待つふりをした。

『彼?
高瀬くんだったか…――、
うまくいっていますか?』

うまくいっていたら別れたりしないわ…
うまくいっていたら乱暴される側でもないもの…
占いなんて!
予言なんて!

予言…

昼間言われた陽子の言葉が思い出される。

※回想※

菜々美・陽子の間に相沢が顔を覗かせニヤニヤされた。
『メンタル鍛えるって誰の事?』
『相沢には関係ない話よ』
『2人だけの秘密って訳ぇ?カレカノっていうとさ、
彼がいなかったらあたし結城啓輔と寝てみたいんだぁ〜。
キスが良いならエッチも最高よ』

あたしイライラしちゃってる…
相沢さんが結城さんとキスして以来、
結城さんの話をしないで!相沢さんには彼がいるじゃない!
イライラもやもや気持ちが落ちつかない!

『菜々美もしかしてさぁ、
結城さんの事好き?』
陽子の耳うちに菜々美は否定する。
『菜々美、予言する結城さんは彼自身の恋は占えないの?』

『知らないわ』
疑われたくなくて菜々美は午前中に断った合コンに行く事を決めたのだった。

※回想終わり※

『別にあなたの事なんか』
『菜々美さん?』
結城もエレベーターに乗り込んだ。
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