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《愛撫の先に…》
第5章 《リラックスセラピー》

……
日常はある意味残酷過ぎるくらい、
会社に行きたくない朝も普通に出勤時間になった。

ただ結城だけが浮かない顔をし朝食を持ってくる。
『昨夜はひどくうなされて俺が肩を抱き寄せた時には目を覚ましましたね』

『気がついてた…夢なのか現実なのか…わからないくらいに…』

『もうすぐスイートタイム滞在も終わるというのに、俺は君に満足してもらえるサービスが出来てはいない…』

『サービス?ううん、
結城さんにはこうしてご飯を甘えちゃって』

『そんな事じゃない…
君は1人では眠れないでしょう…』

『だ…大丈夫、
1人でだって眠れるわ…』

『じゃあセックスは?
「しない」と陽子さんに断言した意思は変わっている?
俺の隣で寝て、
俺の胸で泣いて、
俺のキスに唇をあけ応えた。
滞在の成果でいうと点数は30くらい…――。
レイプされ君がセックスを嫌うのも当たり前だけど』

『陽子に話した事を何故結城さんが知って…』

『陽子さんが君を大事に思っているからです。
冷めないうちに食べなさい』


会社内、企画部。
結城と交わした会話が菜々美の勤務の邪魔をする。

結城さんの口からセックスなんてはまりすぎてセクシーで…
おかげで朝食にも時間かかっちゃって…

ずっとこのままセックスなしでもあたしは構わないのに…

パソコンと資料を見る菜々美の後ろから手がのびる。
むにゅ‥
『痛っ』

『何一生懸命さをアピールしてんの?
お昼休みだよ』
胸を後ろから揉んだのは陽子だった。

『感じないの?結城さんに揉んでもらってないの?』
『なっ、陽子までセックス話?
胸を掴まれると痛いの…
また同じ人達に乱暴されちゃって…』

『本当なの!?』
陽子は顔色を変えた。
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