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《愛撫の先に…》
第6章 《ぬくもり…》
パソコンを打つ菜々美の集中力が欠けているかのように、
企画書作成がなかなか決まらない。

『菜々美これ見直しお願い』
『…ん』
陽子からになる。

『江崎さんこれレイアウト考えておいて』
相沢さん!!
『……置いておいて』
『それからコピー』
『…わかってる』
『ねぇっ?ここ何日間あたしだけ愛想良くないけど?江崎さんに何かした?』

ピッ‥

『返事してるのにひつこく話しかけないで、
相沢さんのせいでデータ消えちゃったし』
マウスから手を離しデスクに来た相沢をうっとうしく睨む菜々美。
『江崎さんあたしのせいだと?』

『相沢、江崎。
やる気がないなら帰ったらどうかね?』
『課長…』
2人の口調が重なり顔をそむけた。

陽子が2人の側に来ると相沢からのコピー資料を奪い、菜々美の手をとる。
『頭冷やしてきます』
陽子が代わりに言い足早に企画部を出る。

コピー室、
菜々美は陽子に見られながらの尋問に合う。
『らしくないわ、菜々美』『相沢さん見てるとイライラするの』

『相沢だけじゃないでしょ?
女子社員達にスイートタイムの話題を出されると怒ったように席をはずすじゃない』

『何が言いたいの?』

『相沢がスイートタイムに押しかけるって聞いて菜々美おかしいわ』

『気のせいよ』

『相沢が結城さんと寝たいと望んでいるから?
結城さんが好きなんでしょ?』

『な…にを』

『結城さんを相沢にとられたくないから、
相沢やあの話題を言う社員達に最近の菜々美は逃げてばかり』

『逃げてなんか…』

『逃げてる!
穏やかな菜々美らしくない!
いい加減認めたらどう?
結城啓輔が好きだって…』
あたしが結城さんを好きだって…―――!?



動揺する菜々美だが、
答えは自らの行動や思考に出ているのであった。

「キスを思い出して」
男達の悪夢で目を覚ます夜中、
結城のキス→予言→スイートタイム→相沢の図式が浮かびイライラと眠れないのだ。

『結城さんのバカ』
彼女はキスさえも忘れようとするかのように水を飲みに台所へ立つのだ。

『あんなキス忘れるんだから』
眠れない夜―――。
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