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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
結局スイートタイムへと車を走らせる事になり、
すぐさま菜々美は脱衣室に連れていかれた。

『これに着替えるといい』
『これは?』
駐車場へ向かう途中に結城さんが入っていった店の大きな袋…
あれは恋人にではなくあたしの着替えなの?

中を覗くと淡いブルーの下着と代わりのワンピース?
『結城さん!』
『送って行くという俺の申し出を君が拒むからでしょう。
今夜は泊まっていけばいい』
『結城さんっ』
『何か?』
脱衣室から出ようとしていた結城は振り向いた。

『ブラのサイズは合っていると思うけど?』
『支払いを』
『謙虚な君へのクリーニング代の代わりだと思えばいい』
『謙虚…』
あたしが作業員からのクリーニング代を遠慮したから?
それでは結城さんにも悪くて…
『早く脱いでシャワーを浴びなさい、
食事は終わっている?』
『あっ…』
ご飯すらまだ…

『何か用意しておく』
脱衣室から出ていく結城を菜々美は見つめた。

せつない…
あたしあなたの彼女が羨ましい!
恋人として自然にお泊まり出来る関係にあるのでしょう?
式場って事は奥さま?
たまたまここで単身赴任していて?

たまたま見たツーショットが式場ってだけで先まわりして想像すると、
せつないを通り越し苦しい…――

結城さんのシャンプー、
結城さんのボディソープ、
ただ今は同じ香りに包まれていたい…

「ブラのサイズは合っていると思う」
ホックの後ろを見るとピタリと合っている事に恥ずかしさと嬉しさに赤くなる。
『レースのブラにお揃いのショーツ…
結城さんに包まれているかのようで感じちゃいそう…あたしって下着だけで…』
ワンピースはマネキンに着せられていたリボンをアクセントにしたモノで、
まわるとふわりと裾が広がるかわいらしいデザインだった。

結城さんやっぱりせつない!!

――
―――
脱衣室を出るとスープの美味しそうな匂いが空腹感を思い出させた。
そして菜々美の好物の!

『オムライスッ!』
『フフッ…色気よりも食い気ですか?』
『あっ…』
『俺もハンバーガーしか食べていないから少し物足りない』
向かい合わせでの食事とふわふわ卵の優しい味…――
会えない寂しさが消えていくような…――

優しい味…
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