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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
『俺の金髪が好きですか?』
抱き寄せられた菜々美はその言葉を耳元で聞いた。
位置的に彼女の顔は結城の胸元から鎖骨になりボディーソープと彼の匂い、
それだけで初な菜々美は心拍数があがり。
耳元で言われたら尚更ドキドキは加速する。
『結城さんだからピッタリな気がして似合っています』
『汚れ水を浴びせたくないと走ってかばってくれた君には話してもいいかもしれない。
俺のつまらない過去を…』
あたしに?
『あたしなんかが聞いてもいい過去なんですか?』
『構わない、
中谷さんが持っている写真は親友の将也と俺だ』
菜々美は結城が身体を離しすり寄るかたちになった。
『君が見たのは高校生の俺、将也と翔子と彼の家のリビングで』
翔子!?
あぁ呼び捨てなの?
動揺しちゃダメ…
『中谷専務の息子さん?
そして…――翔子さん』
『カメラマンは将也の父親の中谷さん、
彼はなかなか帰省しない将也の写真を見て寂しさを我慢している』
『中谷専務から聞きました、あたしもちょっぴりせつなくなったのを思い出して。
あたしも帰省しなくちゃなんないかな?
お父さんの顔もしばらく見ていないの』
『お父さんか…』
『結城さん…?』
『俺の両親はあの写真の頃に離婚して俺らの親権は母親だった。
離婚した原因は父親の浮気…だから子供が卒業するまでの学費や生活費の仕送りは父親から成されて』
『!!、ごめんなさいっ!軽々しくあたしのお父さんの事を言って…』
『いいんだ…構わない…
もう父親の事は吹っ切れているし、
母親も再婚したら父親も浮気相手と再婚した。
俺はもう大人だ…―
淋しいとか言う年ではない』
『でもっ!』
『いいんだ…将也と親友になった頃から中谷さんとは変わらずに親しくしていただいているから…』
『結城さん…』
菜々美は泣き出し、
結城は彼女の髪を撫でていた。
『君が泣かなくていい…』
せつない…
あたしには普通に両親がいて…
離婚の哀しみすらわからない…
『離婚なんて…』
『わからなくていい、
君には離婚なんてわからなくていいんだ』
抱き寄せられた菜々美はその言葉を耳元で聞いた。
位置的に彼女の顔は結城の胸元から鎖骨になりボディーソープと彼の匂い、
それだけで初な菜々美は心拍数があがり。
耳元で言われたら尚更ドキドキは加速する。
『結城さんだからピッタリな気がして似合っています』
『汚れ水を浴びせたくないと走ってかばってくれた君には話してもいいかもしれない。
俺のつまらない過去を…』
あたしに?
『あたしなんかが聞いてもいい過去なんですか?』
『構わない、
中谷さんが持っている写真は親友の将也と俺だ』
菜々美は結城が身体を離しすり寄るかたちになった。
『君が見たのは高校生の俺、将也と翔子と彼の家のリビングで』
翔子!?
あぁ呼び捨てなの?
動揺しちゃダメ…
『中谷専務の息子さん?
そして…――翔子さん』
『カメラマンは将也の父親の中谷さん、
彼はなかなか帰省しない将也の写真を見て寂しさを我慢している』
『中谷専務から聞きました、あたしもちょっぴりせつなくなったのを思い出して。
あたしも帰省しなくちゃなんないかな?
お父さんの顔もしばらく見ていないの』
『お父さんか…』
『結城さん…?』
『俺の両親はあの写真の頃に離婚して俺らの親権は母親だった。
離婚した原因は父親の浮気…だから子供が卒業するまでの学費や生活費の仕送りは父親から成されて』
『!!、ごめんなさいっ!軽々しくあたしのお父さんの事を言って…』
『いいんだ…構わない…
もう父親の事は吹っ切れているし、
母親も再婚したら父親も浮気相手と再婚した。
俺はもう大人だ…―
淋しいとか言う年ではない』
『でもっ!』
『いいんだ…将也と親友になった頃から中谷さんとは変わらずに親しくしていただいているから…』
『結城さん…』
菜々美は泣き出し、
結城は彼女の髪を撫でていた。
『君が泣かなくていい…』
せつない…
あたしには普通に両親がいて…
離婚の哀しみすらわからない…
『離婚なんて…』
『わからなくていい、
君には離婚なんてわからなくていいんだ』