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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
彼の手で撫でられる髪と背中に菜々美は徐々に泣き止む。

『君は本当に泣き虫だ』

『離婚なんて聞いたら…』
『続きは話さない方が良いかな?』
『聞きたいです』

どちらの両親も再婚され結城さんはどんな思いで過ごしてきたの?

そして翔子さんがあの式場で見た女の人なの?
あの時動揺したし一瞬だから…

写真さえも1度きりだし高校生から何年も経っているから翔子さんだという確実な事はわからない…

『将也と翔子に出会う中学2年までは普通の成績で、ある授業のテストで偶然復習をした箇所が問題に出て俺はクラストップだった』
『中間や期末以外にも?』
『普段の学習が大切だからと20問くらいのミニテストをね。
普通の成績の俺はカンニングをしたんじゃないかとクラスでも先生からも疑われ…菜々美さん泣かないで』
『………ん…』

『俺の後ろに座っていたのが中谷将也と相川翔子だった。
後ろからだとテストを解きながらでも俺の事は見えてる訳で、
2人がクラスや先生に俺がカンニングをしていないと言いきってくれた』

『うん、良かった――』

『君は感情移入するんだね、昔の事だから聞きながして構わない』

ううん!
中谷専務の息子さんが…
会えたら頭を下げたいの…
『それからかな、
家庭内も父親が外泊するようになって俺は将也の家にいる事が多くなって。

「結城君はやれば出来そうだからグレるんじゃない」
そう中谷さんから言われて……

父親以上に父親みたいで俺は中谷家や翔子の前では笑えていた』

胸が痛い…
せつない…
なんて過去なの…

『菜々美さん?』
『続けてください』

『クラスの友達とは遊んでいたが俺のいない場所で悪口を言っているのを聞いて距離をとるようになって…菜々美さん大丈夫だから』

結城さんあなたを抱きしめたい…――
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