この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
『悪口?』
『テスト答案が俺より悪かったらしく腹がたったようで、
結城とは遊んでやっただけで実は嫌いだったと。
……菜々美さん泣かなくていい』

『…ごめ…んなさい…、
あたしも結城さんを嫌いだと何回も…』

『泣かなくていい、
泣かなくていいんだ』
『…でも…』

菜々美の涙が頬につたい枕を濡らし彼はまた彼女の髪を撫でていた。

『あたし無神経過ぎて…
結城さんごめんなさ…い』

『会う度に君は嫌い嫌いだと繰り返していたね、
ファーストキスを奪い処女を奪った男だから嫌いだと罵倒されようが当然だろう。
君には裏表がなく素直な感情で俺を嫌いだと言った。
君からの度重なる大嫌いという言葉に、
溜め息をつきながら独り言が中谷さんに聞かれて…』

『聞きました…』
『久々なんだ、
女からの大嫌いが久しぶりだったから少し動揺して…考えれば……
君の中に入った俺、君の大嫌いは理にかなっているから泣かないでくれ』

『……結城さん』

あたし車の中でキスされた時には今ならわかる気がしてる…
あの頃高瀬さんが好きで、
好きなのに結城さんのキスに感じてきたあたしが許せなくて結城さんを嫌いだと言ったんだと思うの…
ごめんなさい…
結城さんの過去にそんなトラウマがあったなんて、
あたしはなんてひどい言葉を口にしたの…!

『菜々美さんっ…いいんだ、落ち込まなくていい』

『…ん…結城さん…
抱き締めて、いいですか?』

フッ…―

口から漏れたかすかに笑う結城の息が菜々美のわすか数本の髪をゆらす。

『レッスンの成果ですか?』

『あたしは結城さんの過去を慰めたい、だから――
だから…』

『フフッ…いいですよ』

結城さんが目を細めた、
あたしが恥ずかしくないように?

離婚とか浮気とかカンニングとか悪口だとか!
つらかったよね!?

つらかったよね!?

菜々美は恥ずかしそうに初々しく唇を不器用に重ねた…―――!
/223ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ