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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
目を閉じると先ほど合わせた唇がわずかにずれ菜々美は、
恥ずかしくなりうっすらと目を開けると結城の目線と合った。

見られていた!
やだ、キスも満足に出来ない…

『途中ですが?慰めてくれないんですか?』
『…くぅ…』

菜々美はキスして抱き締めるつもりだったが、
抱き締めながらキスをする方に変える事にした。
布団の中で彼の背中に両腕をまわしぎゅっと引き寄せるような感覚で。

口元に唇を近づけ合わさった時に目を閉じる。

結城さん?
唇動かしてくれないの?
ううん、
結城さんはあたしが慰めるのを待っているの?

いつも受け身の菜々美は結城のキスを真似て上下の唇に舌を這わせ、
両の唇を重ね顔の向きを少しずつ傾けていく。

両腕さえも力を入れ彼のバスローブにしわを作るかのように。

結城さん結城さん結城さん…――
これが精一杯のあたしからの慰めです!

――
キスビギナーの菜々美は息継ぎさえ満足に出来ず唇を離して荒く息をする。

『俺のキスを真似て頑張ってくれてありがとう、
“慰められるのも良いかな?”――と俺は何もしない受け身でいた。
かわいいキスと抱擁をありがとう』

『結城さん…あたし…』
『次のレッスンは君の積極性が課題ですね』
『慰められた?』

『あぁ、君の胸が俺の胸板に当たって抱き締め返すのを我慢したくらいだ』

『やだ結城さん…』
『寝ようか――』

『まだダメですか?
中谷専務は結城さんが金髪にした事に驚いていて、
あのっ、あたしには黒髪の結城さんが新鮮で…
黒髪も素敵だけど…』

『訳が知りたい?』
『はい…――』

お互いに向かい合っていたが結城は菜々美の髪に手を当て撫で始めた。

『つまらない話だ、
先ほど話した俺の悪口を言った友達だと思っていた彼がカンニングを言いふらした本人だとわかった』

『そんな…』
『悪口の後彼がそう続けたから物陰から飛び出そうとした俺を将也が後ろから止め首を振った。

「あいつは結城くんのいないところで悪口を言っているから」
――と火に油を注ぐようだと将也が諦め気味に首を振ったから俺は我慢して。

将也と翔子が俺の悔しさをはらしてくれた』

『そんな…友達が言いふらした本人だなんて…』

『俺はその時から彼との友達関係を止めた』

ひどいひどい!
彼が噂を流した本人だなんて!

菜々美は結城にすり寄った。
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