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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
何故?
結城さん予言を止められないのは翔子さんが始まりだから!
翔子さんへの想いを知ったからこそ何故予言を止めるの?
昼休みも終わりデスクにいたが。
『…き…江崎…江崎!
企画書明日提出だが?』
『課長すみません!
考え事して…まだ企画書半分残って…』
『ダラダラ制作してんじゃない!』
『すみません』
菜々美は課長の置いた資料をめくり目をとじて息をはいた。
残業かな〜!
終業後陽子がデスクにやってきて両手をつき菜々美を見ながら言った。
『聞いてたし見てたわよ、約束のご飯とカラオケは残業で行かないの?』
『ごめんっ!陽子っ!』
『誰かさんの事考えていたんでしょ?
予言を止めるのは菜々美ちゃんの為かしらね〜』
『サイト…陽子ならもう知ってたのね、
知らないのはあたしだけ』
『愛しの誰かさんは教えてくれなかったの?
メアドくらい知ってるくせに』
『陽子…』
結城さんとあのエレベーターの中でメアド交換、
だからこそ大事なニュースを人づてに聞く事がたまらなく悔しくて!
だけどあたしは結城さんの彼女でもないもの――!
直接結城さんから聞きたかったなんて言えない!
『菜々美告白したの?』
『高瀬さんとは別れたと伝えたかったのに、
結城さんは高瀬さんの名前を聞きたくないって。
だから黙るしかなくて』
『高瀬に妬いてる?
彼の心は菜々美に向いてきたみたい』
『陽子違っ、結城さんは翔子さんを忘れていない。
だからあたしの事なんて関係…関係ないのよ』
『途中から涙声にならないでよ、菜々美…。
残業…早く終わらせてご飯行こう』
『澤井くんがこっち覗いてる、あたしに構わず帰っていいよ』
…
……
だんだんと社員は帰り30分後部屋には菜々美1人きりになる。
パソコンを打つカタカタという音と時々くるメールの着信が目立ち、
彼女を余計に淋しくさせた。
それから2時間後の19時30分にパソコンの電源をおとし私服に着替え会社を後にする。
夏のむし暑い夜から変わり涼しさをおびた風が菜々美の髪をなびかせる。
行き交う車のライト・街並みの夜のネオンが夕食時だと伝えているかのようだ。
『お腹空いた、コンビニ寄って帰ろっか』
コンビニ袋を持ちマンションのエレベーターを待つ彼女の後ろから声がした。
『遅かったですね』
この声は結城さん!
菜々美はゆっくりと振り向いた。
結城さん予言を止められないのは翔子さんが始まりだから!
翔子さんへの想いを知ったからこそ何故予言を止めるの?
昼休みも終わりデスクにいたが。
『…き…江崎…江崎!
企画書明日提出だが?』
『課長すみません!
考え事して…まだ企画書半分残って…』
『ダラダラ制作してんじゃない!』
『すみません』
菜々美は課長の置いた資料をめくり目をとじて息をはいた。
残業かな〜!
終業後陽子がデスクにやってきて両手をつき菜々美を見ながら言った。
『聞いてたし見てたわよ、約束のご飯とカラオケは残業で行かないの?』
『ごめんっ!陽子っ!』
『誰かさんの事考えていたんでしょ?
予言を止めるのは菜々美ちゃんの為かしらね〜』
『サイト…陽子ならもう知ってたのね、
知らないのはあたしだけ』
『愛しの誰かさんは教えてくれなかったの?
メアドくらい知ってるくせに』
『陽子…』
結城さんとあのエレベーターの中でメアド交換、
だからこそ大事なニュースを人づてに聞く事がたまらなく悔しくて!
だけどあたしは結城さんの彼女でもないもの――!
直接結城さんから聞きたかったなんて言えない!
『菜々美告白したの?』
『高瀬さんとは別れたと伝えたかったのに、
結城さんは高瀬さんの名前を聞きたくないって。
だから黙るしかなくて』
『高瀬に妬いてる?
彼の心は菜々美に向いてきたみたい』
『陽子違っ、結城さんは翔子さんを忘れていない。
だからあたしの事なんて関係…関係ないのよ』
『途中から涙声にならないでよ、菜々美…。
残業…早く終わらせてご飯行こう』
『澤井くんがこっち覗いてる、あたしに構わず帰っていいよ』
…
……
だんだんと社員は帰り30分後部屋には菜々美1人きりになる。
パソコンを打つカタカタという音と時々くるメールの着信が目立ち、
彼女を余計に淋しくさせた。
それから2時間後の19時30分にパソコンの電源をおとし私服に着替え会社を後にする。
夏のむし暑い夜から変わり涼しさをおびた風が菜々美の髪をなびかせる。
行き交う車のライト・街並みの夜のネオンが夕食時だと伝えているかのようだ。
『お腹空いた、コンビニ寄って帰ろっか』
コンビニ袋を持ちマンションのエレベーターを待つ彼女の後ろから声がした。
『遅かったですね』
この声は結城さん!
菜々美はゆっくりと振り向いた。