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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
***

ある日、終業後。
ロッカールームで陽子は菜々美をかばうかのように相沢へ反論していた。

『相沢さぁ、菜々美に恨みでもあるの?』
『睨むのは江崎さんじゃな〜い、
あたしがデータ作成を押しつけたって言いたいの?
睨まないでほしいわ、
だいたい昼休みにあたしが誰とキスしようが抱きつこうが関係ないじゃない』
『あるわよ!
相手が結城啓輔ならね』

掴み合いになりそうなくらいに近い2人、
テーブルをどちらともなくダンダンと叩き雑誌が落ちていた。

『陽子もういい…』
制服のリボンを握りしめながら菜々美は陽子の腕に触れた。

『よくない!
お互いの為にも!』
陽子は菜々美を振り返りまた相沢に向き直る。

『予言する結城啓輔はみんなのモノじゃん、
だからキスしてもいんじゃん。
だけどさぁ!
江崎さんが逃げた後を追いかけようとする結城啓輔にもムカつくのよね!』
相沢は菜々美の方に近づき菜々美は息をのむ。

凄い剣幕…
だけど結城さんをモノ扱いなんて!
不機嫌なあたしに構わなければいい…
結城さんをバカにする口調を聞くくらいならデータ作成を押しつけられようと構わない!

『相沢さんひどい!
結城さんはモノなんかじゃない!』
菜々美は一気にまくし立てた。

『モノよ!
結城啓輔は予言してみんなと寝てるじゃん、
悔しいの?
あたしが結城啓輔とキスしていたからショックで逃げたの?
ばっかみたい』
相沢はバッグを持ち同僚の腕をとり出ていった。

『菜々美…』
『相沢さんおもしろくないんだわ、
結城さんがあたしを追いかけた事が』
『だからって仕事を押しつけるのはダメだと思うわ』

友達ってありがたいな…
1人になったら思いっきり泣こう…
今はただ陽子に心配をかけないように笑顔で帰ろう…
『早く着替えて帰ろう』
『菜々美無理して笑わなくていい、
遥斗に訳言ってデートはキャンセルするからご飯行こう!』
『澤井くんを優先してあげて』



泣かない…
マンションの部屋に入るまでは!

そんな思いでバスを降り歩きだした。
もう少しもう少しでマンションが見えてくる。
あの角を曲がれば!

3階、部屋の前で歩が止まる。

『待っていましたよ』
ドアの前に立つ人物は菜々美を追いかけた結城であった。

結城さん!

菜々美は昼間みたいにまた逃げようときびすを返す。
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