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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
オムライスの店はいくつもの店舗が入ったビルの中にあった。
楕円形の表面を横に開くと左右にくずれ絶妙なふわトロ感に菜々美は笑顔になる。
色気よりも食い気なのか、
はたまた不機嫌な気持ちも忘れさせてしまう程にオムライスには弱いのか。
そんな菜々美を見て苦笑する結城。
『あの人かっこいい、
向かいの人って彼女?』
『結城さんよ、
今の彼をゲットする前にあたし予言してもらったけどテクが最高なの』
――――周りからそんな声が聞こえるのはカップルや女同士のお客が多い為だ。
ヒソヒソとやめてよ…
聞こえてるわ…
あたしが彼女でも何でもないって事わかってるから!
『菜々美さん手が止まってますよ、
美味しくないですか?』
『美味しいです』
結城さんといると時々今みたいに言われてしまうの…テクが最高だとかそんな話聞きたくない!
『この店に連れてきたのは菜々美さんだけになる、
オムライス好きなんでしょう』
『あたしだけ?嘘…』
『嘘をついて何になる?
周りの声なんか気にしないでください』
『!!、はい…――』
結城さん!
結城さん好きです…――
「周りの声なんか気にしないでください」
その一言だけで頑張れる気がする!
この店にはあたしだけを?翔子さんでもなく式場の女の人でもなくあたしを!?やだ…
嬉しくて泣きそう…
下に降りるエレベーターに2人きりだと思えたが4階で6人の男達が乗り菜々美は端に寄る。
酒の臭いをさせた男達は大声で笑い肩を叩きながらふざけ、
1人が菜々美の方によろける。
『おっと悪い、ふーん。
いい胸してんじゃん』
振り返った男が菜々美の胸に触ろうと手をのばす、
逃げたいがエレベーターはほぼいっぱいだ。
逃げ場がない!
楕円形の表面を横に開くと左右にくずれ絶妙なふわトロ感に菜々美は笑顔になる。
色気よりも食い気なのか、
はたまた不機嫌な気持ちも忘れさせてしまう程にオムライスには弱いのか。
そんな菜々美を見て苦笑する結城。
『あの人かっこいい、
向かいの人って彼女?』
『結城さんよ、
今の彼をゲットする前にあたし予言してもらったけどテクが最高なの』
――――周りからそんな声が聞こえるのはカップルや女同士のお客が多い為だ。
ヒソヒソとやめてよ…
聞こえてるわ…
あたしが彼女でも何でもないって事わかってるから!
『菜々美さん手が止まってますよ、
美味しくないですか?』
『美味しいです』
結城さんといると時々今みたいに言われてしまうの…テクが最高だとかそんな話聞きたくない!
『この店に連れてきたのは菜々美さんだけになる、
オムライス好きなんでしょう』
『あたしだけ?嘘…』
『嘘をついて何になる?
周りの声なんか気にしないでください』
『!!、はい…――』
結城さん!
結城さん好きです…――
「周りの声なんか気にしないでください」
その一言だけで頑張れる気がする!
この店にはあたしだけを?翔子さんでもなく式場の女の人でもなくあたしを!?やだ…
嬉しくて泣きそう…
下に降りるエレベーターに2人きりだと思えたが4階で6人の男達が乗り菜々美は端に寄る。
酒の臭いをさせた男達は大声で笑い肩を叩きながらふざけ、
1人が菜々美の方によろける。
『おっと悪い、ふーん。
いい胸してんじゃん』
振り返った男が菜々美の胸に触ろうと手をのばす、
逃げたいがエレベーターはほぼいっぱいだ。
逃げ場がない!