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《愛撫の先に…》
第8章 《レッスン―――…》
***
別の日、
ランチ後化粧をなおしていた菜々美の背後に相沢が来た。
『江崎さん彼氏出来た?』
急に何?
答えたくない…
相沢さん苦手なんだもん!陽子隣の課の社員と立ち話してたけど戻ってこないかな…
『彼氏なんていないわ』
『嘘ばっかり!
金髪の彼を独り占め?』
『金髪…』
『予言をやめるように言ったのは江崎さん!?』
『予言…』
結城さんの事?
相沢さんはあたしをよく思っていない、
レッスンの事は知られないようにしなくちゃ!
平常心平常心…普通普通…
あたしに彼氏はいない…
結城さんにとってあたしはただの生徒…
おまじないのように繰り返す事は菜々美にとって悲しいが顔に出やすい為に暗示するしかないのである。
『知らないわ…』
『結城さんが江崎さんを追いかけた日があったじゃない、
忘れたの?』
『人違いよ』
『肩を掴んで振り向かせようとしていたのに?
「待つんだ!」そう言われて憎らしい!』
『なっ……』
『彼はかわいいリボンやシュシュをした幼稚なあんたがいいの?』
『知らないっ!
あたしには彼氏なんていない!
リボンもシュシュも他の社員だってしてるわ』
結城さんお願い…
怖くないと言って…
陽子早く来て!
『どうでもいいわ、ただ。
結城さんはあたしを見つけるとランチ帰りの公園で激しいキスをして胸を揉んで。
俺はおまえだけだとささやいて』
嘘…
『他の女に言う言葉は出任せの嘘なんだってさ、
結城啓輔の本気はあたし相沢よ』
嘘…
あたしに言った事すべて嘘…―――?
泣いちゃいそう…
帰りたい!
1人で泣きたい…
あたしまた失恋なの?
高瀬さんより落ち込むかもしれない…
忘れるなんて体を許しただけあってキツイな…
『明日合コンに1人引き立て役がいるのよね、
イケてない女が必要なの』
『あたし?』
『来てくれるんでしょ?』
『わからない…』
結城さんに聞かないと…
ううん結城さんは相沢さんを…好き?
『陽子に聞かないと返事なんて出来ないわ』
『ガキじゃあるまいし、
合コンひとつ決めらんないの?』
『………行きます』
…
……
企画室、デスク。
パソコンを打つ手が止まり呼びかける陽子にも反応しない菜々美。
『江崎〜!』
課長の怒鳴り声に相沢はニヤリと笑った。
別の日、
ランチ後化粧をなおしていた菜々美の背後に相沢が来た。
『江崎さん彼氏出来た?』
急に何?
答えたくない…
相沢さん苦手なんだもん!陽子隣の課の社員と立ち話してたけど戻ってこないかな…
『彼氏なんていないわ』
『嘘ばっかり!
金髪の彼を独り占め?』
『金髪…』
『予言をやめるように言ったのは江崎さん!?』
『予言…』
結城さんの事?
相沢さんはあたしをよく思っていない、
レッスンの事は知られないようにしなくちゃ!
平常心平常心…普通普通…
あたしに彼氏はいない…
結城さんにとってあたしはただの生徒…
おまじないのように繰り返す事は菜々美にとって悲しいが顔に出やすい為に暗示するしかないのである。
『知らないわ…』
『結城さんが江崎さんを追いかけた日があったじゃない、
忘れたの?』
『人違いよ』
『肩を掴んで振り向かせようとしていたのに?
「待つんだ!」そう言われて憎らしい!』
『なっ……』
『彼はかわいいリボンやシュシュをした幼稚なあんたがいいの?』
『知らないっ!
あたしには彼氏なんていない!
リボンもシュシュも他の社員だってしてるわ』
結城さんお願い…
怖くないと言って…
陽子早く来て!
『どうでもいいわ、ただ。
結城さんはあたしを見つけるとランチ帰りの公園で激しいキスをして胸を揉んで。
俺はおまえだけだとささやいて』
嘘…
『他の女に言う言葉は出任せの嘘なんだってさ、
結城啓輔の本気はあたし相沢よ』
嘘…
あたしに言った事すべて嘘…―――?
泣いちゃいそう…
帰りたい!
1人で泣きたい…
あたしまた失恋なの?
高瀬さんより落ち込むかもしれない…
忘れるなんて体を許しただけあってキツイな…
『明日合コンに1人引き立て役がいるのよね、
イケてない女が必要なの』
『あたし?』
『来てくれるんでしょ?』
『わからない…』
結城さんに聞かないと…
ううん結城さんは相沢さんを…好き?
『陽子に聞かないと返事なんて出来ないわ』
『ガキじゃあるまいし、
合コンひとつ決めらんないの?』
『………行きます』
…
……
企画室、デスク。
パソコンを打つ手が止まり呼びかける陽子にも反応しない菜々美。
『江崎〜!』
課長の怒鳴り声に相沢はニヤリと笑った。