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《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
嫌いなはずなのに彼の後ろ姿に手をのばしてハッとした。
あたし結城さんを嫌いなはずよ…
引き止めるつもり?
契約に向かって女の人を抱くのよ…
心の中がまたざわめき、
菜々美はドアを開ける彼に言った。
『あたしを助けてくれた日にも契約だったの?』
彼は振り向いて目を細める。
『そう、
契約女性を抱いた後1階に降りると君の叫び声を聞いた。
あんな場所あんな格好でうろつくんじゃない―――』
彼はそう言ってゆっくりと車を出し駐車場から去っていった。
あの日にも契約だったの…
女の人を抱いた後だったんだ…
あたしは結城さんを嫌いなはずよ…
だけどさっきから胸が苦しくてもやもやしてる…
「Don't Cry菜々美」
思い出すと涙が落ちた。
***
週明け。
高瀬とのデートの為に終業後待ち合わせ場所で待つ菜々美。
時間に遅れまいと走ったせいかストッキングが伝線している。
『も〜、ついてない』
菜々美は近くのコンビニでストッキングを買いトイレで替える事になる。
『江崎さんは?』
『先に入ってようぜ』
彼女が着替えている間に、高瀬らは到着しそんな会話がなされている事も知らずに。
菜々美は高瀬らが店内でオーダーをする間、
彼らを外で待ち続けた。
『高瀬さん何処にいるの?』
『何言ってんの?江崎さん待ち合わせ場所にいないから始めちゃってるし』
菜々美は高瀬に電話をし、カチンとジョッキを合わせる音がして。
菜々美は泣きそうになる自分を励ましながら店内に入っていった。
あたし結城さんを嫌いなはずよ…
引き止めるつもり?
契約に向かって女の人を抱くのよ…
心の中がまたざわめき、
菜々美はドアを開ける彼に言った。
『あたしを助けてくれた日にも契約だったの?』
彼は振り向いて目を細める。
『そう、
契約女性を抱いた後1階に降りると君の叫び声を聞いた。
あんな場所あんな格好でうろつくんじゃない―――』
彼はそう言ってゆっくりと車を出し駐車場から去っていった。
あの日にも契約だったの…
女の人を抱いた後だったんだ…
あたしは結城さんを嫌いなはずよ…
だけどさっきから胸が苦しくてもやもやしてる…
「Don't Cry菜々美」
思い出すと涙が落ちた。
***
週明け。
高瀬とのデートの為に終業後待ち合わせ場所で待つ菜々美。
時間に遅れまいと走ったせいかストッキングが伝線している。
『も〜、ついてない』
菜々美は近くのコンビニでストッキングを買いトイレで替える事になる。
『江崎さんは?』
『先に入ってようぜ』
彼女が着替えている間に、高瀬らは到着しそんな会話がなされている事も知らずに。
菜々美は高瀬らが店内でオーダーをする間、
彼らを外で待ち続けた。
『高瀬さん何処にいるの?』
『何言ってんの?江崎さん待ち合わせ場所にいないから始めちゃってるし』
菜々美は高瀬に電話をし、カチンとジョッキを合わせる音がして。
菜々美は泣きそうになる自分を励ましながら店内に入っていった。