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《愛撫の先に…》
第5章 《リラックスセラピー》
『相沢さんどうして?
予言どうりアクションモノの映画に誘って良い雰囲気になりそう、
って昨日喜んでたのに?』

『結城啓輔みたいなミステリアスな大人男性に女は弱い、
サイトに顔を載せていないのに一度契約を結んだ女は彼氏とは別口でまた寝てみたくなるんじゃない?
菜々美は?』

『あたしは…』
契約を思い出すと下半身がきゅっと締まるようだ。

『質問を変えるわ、
結城啓輔みたいな男ってつい見ちゃう?』

『ん…』
『そう、
傷心の菜々美にしては素直な答え。
癒されるといいわね、
スイートタイムで』

陽子は親友が少なからず無意識に結城に興味がある事を知り嬉しく思った。

終業後、
菜々美の肩に手をまわしニヤニヤする親友。

【夕食は心配いらない、
着替えて部屋で待っていて――と伝えてもらえないかな?結城啓輔】

そんなメールが陽子に届いていた。

『着替えて部屋で待っていて―――遥斗にも言わせようかな〜』
うらやましがる陽子に送ってもらいわずか5分でスイートタイムへ。

フロントには結城啓輔がいて宿泊客に笑顔を見せていた。
『おかえりなさい』
菜々美にはそう言って鍵を出す結城に…心が跳ねる。

陽子が変な事言うから…
「おかえりなさい」
なんて連泊すれば当たり前じゃない…
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