この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
《愛撫の先に…》
第5章 《リラックスセラピー》
『高瀬を忘れた?
恋なんてしない、
セックスなんてしない――なんて考えが変わってきた?』
『バスローブひとつで恋の話に結びつけるの?』
『結城さんを追いかけたじゃない』
『陽子もいないから結城さんしか頼る人いなくて』
『それだけ?』
『あたしずっと前結城さんに大嫌いだと伝えて、
たから恋なんてありえない』
『高瀬より良い男だと思うのに…』
2人が振り返るとそこには中谷専務がいて、
彼女らは今の話はなかったかのように頭を下げその場を立ち去ろうとした。
『立ち聞きするつもりはなかったんだが……』
『中谷専務気になさらないでください』
菜々美は慌てた。
『結城くんを嫌わないでやってくれたまえ。
息子の大事な親友だから』
『あの…』
『江崎さん…結城くんは良い男だよ』
『中谷専務と結城さんが知り合いなのはお二人が話す様子からわかります。
だけど何故結城さんにこだわるのでしょう?』
『何故かな?
息子が側にいない私を不憫に思って気にかけてくれる事かもしれない』
『失礼ですかあの息子さんは…』
『私のところに帰らないだけで嫁と子供と仲良く暮らしてて。
寂しくないと言えば嘘になりますが私は、
時々様子をみに来てくれる結城くんを息子と同じように気にかけている。
嫌わないでやってくれないだろうか?』
『…はい』
促されるままに返事をしていた菜々美。
帰りのタクシーの中で陽子は一言。
『中谷専務推薦だね』
『ん…』
推薦される男性って…
終業になるが、
陽子の残業に菜々美もつき合い1時間後に退社した。
『おかえりなさい』
結城がフロントで出迎え鍵と一緒にメッセージカードが添えられる。
『お風呂を済ませたら待っていてください、結城』
そんな内容に菜々美は彼を見るが、
2人組のお客様に館内の説明を始めたところだった。
最初はあたしの処女を奪った結城さんを許せなかった…
今は彼を見ると落ちつかなくなる時がある――
それが答え…
だけど、
恋なんて…
セックスなんて…
今は…
恋なんてしない、
セックスなんてしない――なんて考えが変わってきた?』
『バスローブひとつで恋の話に結びつけるの?』
『結城さんを追いかけたじゃない』
『陽子もいないから結城さんしか頼る人いなくて』
『それだけ?』
『あたしずっと前結城さんに大嫌いだと伝えて、
たから恋なんてありえない』
『高瀬より良い男だと思うのに…』
2人が振り返るとそこには中谷専務がいて、
彼女らは今の話はなかったかのように頭を下げその場を立ち去ろうとした。
『立ち聞きするつもりはなかったんだが……』
『中谷専務気になさらないでください』
菜々美は慌てた。
『結城くんを嫌わないでやってくれたまえ。
息子の大事な親友だから』
『あの…』
『江崎さん…結城くんは良い男だよ』
『中谷専務と結城さんが知り合いなのはお二人が話す様子からわかります。
だけど何故結城さんにこだわるのでしょう?』
『何故かな?
息子が側にいない私を不憫に思って気にかけてくれる事かもしれない』
『失礼ですかあの息子さんは…』
『私のところに帰らないだけで嫁と子供と仲良く暮らしてて。
寂しくないと言えば嘘になりますが私は、
時々様子をみに来てくれる結城くんを息子と同じように気にかけている。
嫌わないでやってくれないだろうか?』
『…はい』
促されるままに返事をしていた菜々美。
帰りのタクシーの中で陽子は一言。
『中谷専務推薦だね』
『ん…』
推薦される男性って…
終業になるが、
陽子の残業に菜々美もつき合い1時間後に退社した。
『おかえりなさい』
結城がフロントで出迎え鍵と一緒にメッセージカードが添えられる。
『お風呂を済ませたら待っていてください、結城』
そんな内容に菜々美は彼を見るが、
2人組のお客様に館内の説明を始めたところだった。
最初はあたしの処女を奪った結城さんを許せなかった…
今は彼を見ると落ちつかなくなる時がある――
それが答え…
だけど、
恋なんて…
セックスなんて…
今は…