この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
《愛撫の先に…》
第5章 《リラックスセラピー》
菜々美はいつでも出かけられるようメーク・着替えも終わらせ座っていた。
程なくして勤務を終えた結城が慌てるように謝罪する。
『今夜はハンドルを握ってると眠りそうで外出はやめておきたい。
――とカードに書くのを忘れていました』
『寝不足…あたしのせいでごめんなさい』
『ふっ…――
そこでそう謝ると俺が一晩中君を愛した事にも聞こえますよ』
『なっ…』
「俺が一晩中君を愛し…」
だなんて…――。
…
……
彼女の部屋から結城のプライベートを過ごす2008へ移動する事になる。
ワイシャツを腕まくりしエプロン姿の彼はパスタを茹でる間に、
サーモンのカルパッチョを作っていた。
『結城さんやっぱり待っているのは落ちつきません。あたしも何か手伝います』
ソファーから立ち上がる菜々美に彼は首をふった。
『サーモンのカルパッチョ・余り物野菜とベーコンのパスタ・スープでございます』
ホールスタッフさながらに菜々美の前にそれらを置いていく結城。
『あっ…アリガトウゴザイマス』
『くっ…あはははは』
彼自身のもテーブルに置きながら目を細める。
『何ですか?』
『君はまた雰囲気に酔いましたか?こんな感じで料理を運ばれると背中を丸める君がおかしくて』
『ひどいっ』
『それだけ君が人に優しいって事でしょう。
運ばれた料理を当たり前とする女だっていますからね』
急に何を…
だけどこの人が言うとそうなんだと思えてしまうのは…?
『美味しい…』
口の中に広がる香りと食感に笑顔になる。
『そう?
アルデンテで出すタイミングが重要だから。
余り野菜で申し訳ない』
『申し訳ないだなんて…』
あたし余り物でこんなに豪華に作れない…
『1人で食べるより良いね、菜々美さん』
『名前…』
急に名前を呼ぶなんて焦る事言わないで…
片付けくらいはと菜々美が食器を洗い始め、
結城はバスルームのドアを開ける。
先ほど使っていた彼のエプロンは菜々美にはかなり大きく、
結城が笑いながら肩紐を結んでくれたのだ。
このシチュエーションってかなりなんだか…
カレカノ?
ううん!
菜々美は首をふり洗い物に集中する。
『ありがとう』
後ろから声がして振り向くと風呂あがりの彼がいた。
黒いバスローブに金髪ってなんだか妙に色っぽい…
『君の部屋に行こうか』
えっ!?
程なくして勤務を終えた結城が慌てるように謝罪する。
『今夜はハンドルを握ってると眠りそうで外出はやめておきたい。
――とカードに書くのを忘れていました』
『寝不足…あたしのせいでごめんなさい』
『ふっ…――
そこでそう謝ると俺が一晩中君を愛した事にも聞こえますよ』
『なっ…』
「俺が一晩中君を愛し…」
だなんて…――。
…
……
彼女の部屋から結城のプライベートを過ごす2008へ移動する事になる。
ワイシャツを腕まくりしエプロン姿の彼はパスタを茹でる間に、
サーモンのカルパッチョを作っていた。
『結城さんやっぱり待っているのは落ちつきません。あたしも何か手伝います』
ソファーから立ち上がる菜々美に彼は首をふった。
『サーモンのカルパッチョ・余り物野菜とベーコンのパスタ・スープでございます』
ホールスタッフさながらに菜々美の前にそれらを置いていく結城。
『あっ…アリガトウゴザイマス』
『くっ…あはははは』
彼自身のもテーブルに置きながら目を細める。
『何ですか?』
『君はまた雰囲気に酔いましたか?こんな感じで料理を運ばれると背中を丸める君がおかしくて』
『ひどいっ』
『それだけ君が人に優しいって事でしょう。
運ばれた料理を当たり前とする女だっていますからね』
急に何を…
だけどこの人が言うとそうなんだと思えてしまうのは…?
『美味しい…』
口の中に広がる香りと食感に笑顔になる。
『そう?
アルデンテで出すタイミングが重要だから。
余り野菜で申し訳ない』
『申し訳ないだなんて…』
あたし余り物でこんなに豪華に作れない…
『1人で食べるより良いね、菜々美さん』
『名前…』
急に名前を呼ぶなんて焦る事言わないで…
片付けくらいはと菜々美が食器を洗い始め、
結城はバスルームのドアを開ける。
先ほど使っていた彼のエプロンは菜々美にはかなり大きく、
結城が笑いながら肩紐を結んでくれたのだ。
このシチュエーションってかなりなんだか…
カレカノ?
ううん!
菜々美は首をふり洗い物に集中する。
『ありがとう』
後ろから声がして振り向くと風呂あがりの彼がいた。
黒いバスローブに金髪ってなんだか妙に色っぽい…
『君の部屋に行こうか』
えっ!?