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《愛撫の先に…》
第5章 《リラックスセラピー》
菜々美はいつでも出かけられるようメーク・着替えも終わらせ座っていた。

程なくして勤務を終えた結城が慌てるように謝罪する。

『今夜はハンドルを握ってると眠りそうで外出はやめておきたい。
――とカードに書くのを忘れていました』

『寝不足…あたしのせいでごめんなさい』

『ふっ…――
そこでそう謝ると俺が一晩中君を愛した事にも聞こえますよ』

『なっ…』

「俺が一晩中君を愛し…」
だなんて…――。


……
彼女の部屋から結城のプライベートを過ごす2008へ移動する事になる。

ワイシャツを腕まくりしエプロン姿の彼はパスタを茹でる間に、
サーモンのカルパッチョを作っていた。

『結城さんやっぱり待っているのは落ちつきません。あたしも何か手伝います』
ソファーから立ち上がる菜々美に彼は首をふった。

『サーモンのカルパッチョ・余り物野菜とベーコンのパスタ・スープでございます』
ホールスタッフさながらに菜々美の前にそれらを置いていく結城。
『あっ…アリガトウゴザイマス』
『くっ…あはははは』
彼自身のもテーブルに置きながら目を細める。

『何ですか?』
『君はまた雰囲気に酔いましたか?こんな感じで料理を運ばれると背中を丸める君がおかしくて』
『ひどいっ』

『それだけ君が人に優しいって事でしょう。
運ばれた料理を当たり前とする女だっていますからね』

急に何を…
だけどこの人が言うとそうなんだと思えてしまうのは…?

『美味しい…』
口の中に広がる香りと食感に笑顔になる。

『そう?
アルデンテで出すタイミングが重要だから。
余り野菜で申し訳ない』

『申し訳ないだなんて…』
あたし余り物でこんなに豪華に作れない…

『1人で食べるより良いね、菜々美さん』
『名前…』

急に名前を呼ぶなんて焦る事言わないで…

片付けくらいはと菜々美が食器を洗い始め、
結城はバスルームのドアを開ける。

先ほど使っていた彼のエプロンは菜々美にはかなり大きく、
結城が笑いながら肩紐を結んでくれたのだ。

このシチュエーションってかなりなんだか…
カレカノ?

ううん!

菜々美は首をふり洗い物に集中する。

『ありがとう』
後ろから声がして振り向くと風呂あがりの彼がいた。

黒いバスローブに金髪ってなんだか妙に色っぽい…
『君の部屋に行こうか』

えっ!?
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