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夜想曲~瑠璃色の奇跡~
第9章 思ひ出綴り・その後 其の二・~常その後に…~
今回ばかりは本当に気が進まない…
前は‥何も知らずただ男共に身を任せ、力を奪ったが……
だが、総司とその‥恋仲になり、快感という物に目覚めてしまった今、補給の為とはいえ、男共にこの身を預けるのは、後ろめたくて・・・
「瑠衣ー
今回ちょっと不味いかも…」
「不味い??」
何時もの如く、島原の月詠の置屋で合流したのだが、何故か月詠の方が渋い顔をして、話を切り出して来た。
「あのね…
今まで散々、あの出逢い茶屋使ったじゃない?
しかも死体処理込みで…」
「まぁ‥うん……」
「流石に目を付けられてねー
それで次があったら、裏の宴席で・・・って言われたのよ…」
「裏の宴席??」
何の事だ?
だが、いい予感はしないのは確か・・・
「簡単に説明すれば…
何をやっても良い、外道の道楽よ……
確か‥達磨3匹くらい飼ってわね、とにかくそんな危ない連中…
逆にこっちが、何人殺ってもお構いなしだけどねぇー」
「マジかよ・・・」
達磨を飼うって……
両腕・両脚を切り落とした女を、性的人形にして、見せ物にし、陵辱の限りを繰り返す…
即ち手足が無いので、達磨と呼ばれる、欲望を満たすだけの道具になり果てた女‥中には男も居るかも知れないが‥の事を指す陰語。
「と‥かなり危ないのよねぇ…」
「断れないのか?」
「それしちゃうと、出逢い茶屋が使えなくなるじゃん?
それも困るのよ、彼処まで綺麗に片付けてくれるの、あの場所しか無いし…」
「・・・
はぁ……
多少の事は我慢しろ、そういう事だな?」
「ぅふふ
簡単に納得してくれるから好きよー」
とにかく裏の宴席に出向き、男共の欲望に満ちた陵辱に耐えれ…
これじゃ高杉達の、拷問陵辱と大して変わらないじゃないか。
「分かったよ…
何度もは御免だからな!!」
「勿論ちゃんと手は打つわよ、今回は突然で拒む暇が無かっただけよぉー
じゃヨロシクねー」
簡単に言ってくれる……
仕方が無くだが、女物に着替えをして、出逢い茶屋の女将に指定された屋敷へと、渋々ながら向かう事にした・・・・・
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