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贖罪の檻。
第2章  囚われた少女
  


 兄と過ごした平穏な環境から引き離されてから早くも3週間が過ぎようとしていた・・・・・・


      ━ 3週間前 ━


 ピンポーン ピンポーン


「はーい。」


 兄の帰りを待ち続けて時刻は、21時を回ろうとしていた。チャイムが鳴り兄だと思い小走りに玄関へと向う。


「いま、開けるからね。」


 チェーンを外し勢いよくドアを開ける。


「お帰りなさい、お兄ちゃん。今日は、遅かったね。」


「いや~お嬢さん。兄貴じゃなくて悪いな。」


「あの・・・どなた、ですか?」


 数人の黒服の男が立っていた。

 アカリ  ユ ラ
「明利 月良さん、ですね?」


「そう、です・・・けど。」


 素直に答えてしまった。


「お邪魔します。」


「っ、いやっ!!」


 男たちが乱暴に押し入って来る。


「静かに!」


「ぅ、ん!!」


 口を塞がれあっと言う間に腕も後ろに拘束された。


  
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