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贖罪の檻。
第2章 囚われた少女
「お嬢さん、ここでルールの説明だ。」
乱暴にソファーに座らせ前にドカッと座り込む。
「けっして大声を出さないこと。質問は、受け付けない。これを守れるなら痛いこともしないし口から手も離してあげよう。さぁ、守れるか?」
紳士的ながら威圧的に話す。少女は、恐怖に涙しながら頷いてみせる。
「よしよし、いい子だ。では、手を離すから大声を出すなよ。」
念を押して言うと少女は、小さく頷いた。それを確認してから手を離した。
「っ、ケホ・・・うっ・・・・・・」
「お嬢さん。」
ボロボロと涙を流している少女に声を掛けた。
「なにが、目的・・・ですか?うちには、お金・・・なんて・・・・・・」
涙を流しながら男を懸命に睨む。
「気が強いんだな。普通は、泣きわめく。まぁ、丁度いいか・・・」
「訊いて、いるのは・・・私です。
(おにいちゃん、早く帰って。)」
兄の帰りを待ちわびる。