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贖罪の檻。
第14章 押し寄せる現実

「そうだ。」
コップをテーブルに置く。
「さぁ、判ったら泣き止んで身体を診せろ。」
「っ、いやっ!!」
腕を掴まれ押し倒されそうになり大声を上げた。
「はあ~これだから子どものお守りは、苦手なんだ。」
少女の反応を見て大声で話し掛ける。
「おーい、出してくれないか?」
「診察は、終わったのですか?」
「!!?」
スピーカーからは、自分を弄<モテアソ>んだ執事の声がする。身体がビクッと跳ね上がる。
「してねぇ、つうか出来ねぇ。お前らの所為で怯えて泣き通しだから。」
「そうですか・・・でも、カメラをご指示通りに切っていますので本当かどうか判りかねますね。あなたがサボっている可能性の方が高いです。
診察をきちんと終えたら鍵を開けて差し上げますよ、美咲。」
「マジかよ~」
スピーカーからの答えにうな垂れて怯える少女に視線を移す。

