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贖罪の檻。
第23章 仕事と言う名の苦痛
〝犯人〟だと名乗った男とその男を身体だけとは言え受け入れてしまった自分が滑稽に思えた。
「月良。」
「・・・?」
気が付くと下半身にバスタオルを巻いた男が目の前に居た。
「電話してやるから、このまま部屋に居ろ。俺は、仕事があるから行くからな。」
「っ。。。」
身体が気怠く反応を素早く返せない。 男が素早くスーツに身を包んでいくのをただベッドで見ているしかない。
やっと出逢った〝犯人〟を逃すわけにはいかないのだが・・・
「待って・・・・・・」
手を伸ばしスーツの裾に掴まる。
「どうした?」
少女の言いたいことも行為の意味も理解していた。
「・・・行かせ、ない。。。」
「悪いな。いまのお前には、俺を捕まえられない。なんでか判るか?」
ただでさえ絶望に居る少女に追い打ちをかけずには、要られない。