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贖罪の檻。
第28章 終わりの見えない行為
兄の居ない楽しくも倖せも感じない日々。
カチャ・・・・・・
「っ!!!?」
ドアノブが回る音に反応して顔を上げる。
「っ、月良・・・・・・さま?」
着替えなどの荷物を持って部屋に入ると少女がベッド脇に寝転んでいるのを見て反応が遅れる。
「大、丈夫、、、ですか・・・月良さま?」
遅ればれながら声を掛ける。
「・・・・・・動け、ません。」
声が上手く出ないがハッキリとうつ伏せのまま答えた。
「ちょっと、待っていて下さい。」
荷物を置いてから慌てて少女の傍に膝を付いた。
「掴まって下さい。」
少女に声を掛けて伸ばして来た手を掴み抱き上げる。
「さぁ、ベッドへ。」
軽さが増した身体をそっとベッドに寝かせる。
「どこか打ち付けましたか?」
「・・・・・・。」