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贖罪の檻。
第34章 再びの快楽の揺さぶり
快楽には、勝てないし・・・自由を奪われれば呆気なく籠絡<ロウラク>されて言うことを訊いてしまうしかない。
《 《
「椥、早い帰りだな。」
「会長・・・なぜ、こちらに?」
早々と仕事から戻った空港で父に逢うとは思っていなかった。
「恵見のことで話しがある。」
「恵見・・・ですか?」
「そうだ。
アイツが犯人だったのだ。そしていま、少女を浚って逃げている。」
「・・・少女、とは?」
張本人から連絡が来ていたが悟られる訳には、いかない。
「明莉の妹だ。
行方を探している。奴から連絡は、ないか?」
「ありません。」
「そうか・・・心配だな。お前も来なさい。」
「いいえ。
私は、仕事が残っていますので・・・会長が手助けしてあげて下さい。それでは。
彼方、行きますよ。」
「はい、椥さま。
失礼致します、会長。」