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贖罪の檻。
第38章 宣戦布告・・・
「月良・・・・・・寝過ぎだぞ。」
「・・・ん。
だ、れ・・・・・・?」
まぶたに当たる光に気が付く。ゆっくりとまぶたを上げると白い光に瞳が覆われる。
「月良、やっと起きたな。」
「っ・・・・・・!!」
逢いたくて、ずっと身に降りかかる全てを耐えてきた。
「月良、どうしたんだ?俺の顔、忘れちゃった?」
「っ、、、お兄ちゃんっ!!」
「おっと!!危ないぞ。」
飛び起きて抱き付いて来られ抱き留めるのが大変だった。
「お兄ちゃん・・・・・・お兄ちゃん。。。」
「よしよし。もうどこにも行かない。
大丈夫だから。」
妹の背中を撫でながら優しく言葉を掛ける。
「(お兄ちゃん・・・やっと、逢えた。)」
なににも勝る感動の瞬間だった。
「月良。いい知らせがある。」
「なに?」