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贖罪の檻。
第38章 宣戦布告・・・
「家が手に入った。」
「え!!」
兄からようやく離れて顔を見上げた。兄は、にこにことしている。
「しかも一軒家だぞ。」
「・・・アパート、出るの?」
「ああ。
出るよ。静かなところに会長が〝迷惑を掛けたから〟って一軒家家くれた。」
「・・・・・・。」
兄の言葉には、驚いたのだが・・・兄を冤罪で捕まえていたし圧力を掛けて来たのだし息子に自分も酷い目に遭わされたのだから大きくは、ない・・・と思った。
「どうだ?嬉しいか?」
「うん!!
どんなお家?」
「う~ん。広い。」
「そうじゃなくって。」
「あはは。判ってる。
防犯セキュリティー万全だしペットも可だぞ。犬、飼いたかったんだろう?」
「いいの・・・?」
「もちろん。
だって今までは、ボロアパートじゃあ無理だったからな。」