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贖罪の檻。
第38章 宣戦布告・・・
あの男は、今回の件を必ず利用する。上手くいかなければ妹さえさらりと使うだろう。
新たな手を打たれる前にこちらが仕掛けなくては。
あの男は、わざわざ〝宣戦布告〟にやってきたのだから。
》 》
結局他人のことなどどうでもいいのだ。
自分が築き上げてきたこの地位が失わなければそれで、いいのだ。
結局、傍に誰かを置くような環境下には成長できない。傍に置いてもソレが望むように大切には、出来ないだろう。
不遇の中で育ったこの心が野心を欲望を棄てさせない。
《 《
「月良。」
「・・・なんで、ここに。」
来客の2人は、まぁ自分を1度は助けてくれようとした者たち。
「恵見弁護士も捕まったみたいだから安心だね。お兄さんにも逢えたでしょ。」
「ええ。
あなたたちとももう逢わないです。いいえ。
逢いたくありません。」