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贖罪の檻。
第39章 新たな檻へ・・・・・・
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あの一瞬の独占欲は、なんだったのか・・・。
少女を手に入れたいと思いその衝動で抱いたことも・・・“ない”とは、言えない。
出来ることならこの想いの名前を知り正体を知りたいものだ。
しかし今さら少女に逢うことも叶わない。
危険な男の妹に近付くなどもってのほか。
今は、いつか名実共に自分の物になる城を守り内に入れておかなければならない。
その辺の人間と同じことをしては、いられない。
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「会長、全て処理が終わりました。」
秘書は、報告をまとめたファイルを手渡した。
「ご苦労。今回は、お前に助けられた。」
「いいえ。
弟がヘマをして申し訳なく思っています。アレさえなければもっと早くに方がついたでしょうに。」
「いやいや。最小限の賠償で終わったのだ。これで良い。」