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贖罪の檻。
第39章 新たな檻へ・・・・・・
全く傲慢さもなにもかもがこれから裁判で役に立たないことを彼も理解しているだろうにそれは、変えないのかと・・・改めてため息が出る。
「ああ、頑張ってくれ〝弁護士さん〟。」
自分よりも経験の浅い新人弁護士を選んだのは、明莉の国選弁護人をしていたからだ。
どんな刑が科せられるとしても俺は、構わない。逃げられるならどこまで行けるかをしてみたかっただけだから。
》 》
俺は、椥に似ている。
容姿や性格ではなく・・・成育環境が酷似していた。だから上を目指すことだけを考えて辛酸を甘んじて受け続けてきた。
弁護士に1発で合格し同期より早く修習を終え初弁護も凶悪事件と世間が騒ぐものだった。そして俺は、それにさえ納得いく形で勝利した。
そして出逢ったのは、自意識過剰で無知で愚かな我が儘娘。たかだが本妻の子というだけでふんぞり返っている愚かな人間。