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贖罪の檻。
第5章 兄の罪

「では、いい子にするんですよ。」
「っ、ゲホッ!・・・ゴホッ!!」
手を離された瞬間に大きく咳をする。ヒューヒューと空気を吸い込む音も出る。
「可哀想に・・・恨むなら、〝罪を犯した〟兄を恨むんですよ。」
過呼吸のような音を発しながら空気を吸い込むの必死な少女に哀れんだ言葉を投げ掛けた。
「・・・〝罪を、犯した〟?」
「ええ。月良のお兄さんは、犯罪者になってしまいました。まぁ・・・そんな話は、後回しにして顔を上げなさい。」
「え、そんな話しって、、、っ。」
顔を上げると男がベッドの柵に自分を挟み込むように両手を付いていた。
「なにをしているんです、月良。」
「えっ・・・と・・・・・・。」
「早くズボンを下ろして奉仕、しなさい。」
満面の笑みで命令を下す。
「・・・え。」
男のストレートな欲望の命令に固まってしまう。
「どうしました?出来ないのですか?」

