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わたしはショートケーキが嫌い
第3章 殺人犯とJK

『美咲は締りがよくて気持ちいいね』
嫌だぁ!やめてぇ!!
『処女だからかな?狭くてキツくて、ママとはまた違う気持ちよさだよ』
痛いよ!嫌ぁ!嫌ぁ!
『ほら美咲?中に出すからね?』
いやぁああああああああ!!
バサッ!
夢見が悪くて目を覚まし起き上がると、埃の臭いがした。
空気も悪くてどんよりしている。
ベタつく感じがしたので首筋を触ると、案の定汗をかいていた。
「あ、起きた?」
印象に残るマイペースな口調に私は振り向き、頷いた。
振り向いた先には上下白のスウェットを着て、前髪をカチューシャで止めた昨日の男が私に手を振っていた。
その姿は今時の若者と何ら変わらず、人懐っこそうに見える。
人を傷つけなさそうな綺麗な丸い目に小さな顔。
女の子みたいに可愛い顔だけど、金髪がヤンチャさを出している。
テレビや雑誌に出てそうな整ったルックス。
こんな彼を誰が予想できるだろうか。
昨夜二人も惨殺した殺人犯だと。
しかも惨殺したのは他ならぬ私の両親。
「朝ごはん何がいい?パン?お米?」
男は小さな台所に立つとフライパンに油を引いてコンロを回した。
カチッという音と同時に火がつきフライパンを熱する。
 

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