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わたしはショートケーキが嫌い
第6章 関与している(疑惑)




胸糞悪くて仕方ない。
少し頭痛もする。

一体慶太は何をしたんだ?
まさか殺人?

考えれば考えるほど嫌なことしか頭の中を回らない。
バスの揺れと、周りの話し声に激しく酔う。

気持ち悪い。

クラクラする頭で色んな嫌なことを考えていたら、学校に着いていた。
慶太はスヤスヤと気持ちよさそうに寝息を立てて起きる気配がない。

冷汗が背中と脇の下にびっしょりかいている。
ああ、気持ち悪くて吐きそうだ。気分が悪い。

「おい、着いたぞ」

寝ている慶太の肩を2回叩いて起こす。
慶太に動揺していることがバレないように、涼しい顔をした。
慶太はゆっくり瞼を上げると3回瞬きをして起きた。

「あ、おはよ」

呑気にそう言いあくびをする慶太。
いつもと変わらない様子が、逆に気味悪い。

二人でスクールバスを降りて、教室まで雑談しながら歩いた。
最近買ったゲームの話とか、好きな女優の話とか。

長谷部の話しはお互いに出さなかった。

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