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砂の人形
第2章 パレードの夜
「そんなに怒ることではないでしょう」
「本物の恋人じゃああるまいし」
「サルーザ様は僕一人でやるように命令された。あんたたちは出て行ってくれ」
「そういうわけには行きません」
双子はそれぞれ寝台の両端に腰掛け、顔を覆ってうつむいてしまった姫様を無遠慮に見下ろす。
「あなたが何かしでかしてはいけませんから。しっかり見張るよう、サルーザ様から命令されていますので」
「いいの、テルベーザ」
姫様は押し殺した声でそう言った。
「二人がいること、お父様からは聞いていたから」
「そう、ですか」
こんなおかしな状況で、僕は、いつも着ている砂避けと革の鎧を下ろした。そして双子の視線を感じながら、姫様の上にかがみ込む。顔を覆っている手をどかして口づけようとしたが、姫様は首を横に振って拒んだ。グリゴーのセリフが胸に刺さる。「本物の恋人じゃあるまいし」……その通りだ。
僕は、胸元を締めているレースを乱暴に引っ張った。簡単にちぎれて、胸元がはだける。
「待って、やっぱり嫌! 見ないで、こんなの嫌だ……!」
「僕じゃなきゃ、そこの二人がやるんですよ」
「でも」
「今日は、すぐに終わりますから」
有無を言わさず姫様の腰を抱き上げると、背筋が反って胸が突き出る。素肌を覆っていた布地が滑り、ぽってりと膨らんだ乳房が現れた。
「本物の恋人じゃああるまいし」
「サルーザ様は僕一人でやるように命令された。あんたたちは出て行ってくれ」
「そういうわけには行きません」
双子はそれぞれ寝台の両端に腰掛け、顔を覆ってうつむいてしまった姫様を無遠慮に見下ろす。
「あなたが何かしでかしてはいけませんから。しっかり見張るよう、サルーザ様から命令されていますので」
「いいの、テルベーザ」
姫様は押し殺した声でそう言った。
「二人がいること、お父様からは聞いていたから」
「そう、ですか」
こんなおかしな状況で、僕は、いつも着ている砂避けと革の鎧を下ろした。そして双子の視線を感じながら、姫様の上にかがみ込む。顔を覆っている手をどかして口づけようとしたが、姫様は首を横に振って拒んだ。グリゴーのセリフが胸に刺さる。「本物の恋人じゃあるまいし」……その通りだ。
僕は、胸元を締めているレースを乱暴に引っ張った。簡単にちぎれて、胸元がはだける。
「待って、やっぱり嫌! 見ないで、こんなの嫌だ……!」
「僕じゃなきゃ、そこの二人がやるんですよ」
「でも」
「今日は、すぐに終わりますから」
有無を言わさず姫様の腰を抱き上げると、背筋が反って胸が突き出る。素肌を覆っていた布地が滑り、ぽってりと膨らんだ乳房が現れた。