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羞恥の高校性活~女子はクラスで私だけ~
第19章 保健の授業~胡桃と美緒に話す碧里~ 【碧里編】
 それから数分後、碧里は隣のB組の教室にいた。

 既に親友と言ってもよい、胡桃の机にて、一緒にお弁当を食べるためだ。

 食欲が全く湧かなかったが、食べないわけにもいかないので。

 碧里の様子がおかしいことに、すぐ気づいて胡桃が聞いてきた。

「ねぇ、碧里。顔色すごく悪いよ。もしかして、何かあった? あの身体計測のときみたいな、セクハラとか」

 碧里は「胡桃はやっぱり鋭いなぁ」と思いつつ、言葉少なに答える。

 ふと、「そういえば、胡桃と美緒も、同じ経験をしたはず。もうB組とC組では終えたって、杉浦先生が話してたし」と思い出しながら。

「うん、ちょっと……。今日の放課後は、予定空いてる? ここでは話しづらくて……」

「うん、いいよ。今日は部活もないし。美緒も誘う?」

「できれば美緒にも話しておきたい……。美緒の都合次第だけど」

「後で私から誘っておくよ。……碧里、元気出してね」

「うん……」

 元々前向きで明朗快活な性格の胡桃は、碧里を元気付けるためか、普段よりいっそう明るく振舞っている。

 それでいて強気で頼もしい一面もあるので、碧里は時々、胡桃のことを頼りにすることもあった。

「さすが、新体操部の部長かな」と内心思う碧里。

 胡桃の話を聞き、自らもたわいもない話をすることで、碧里の心は少しずつではあるが晴れていった。




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