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第7章 身体計測～女子のみ追加検査決定～　【碧里編】

　水沢はそう言うと、一同に起立するよう指示してから、看護師と一緒に、何やら慌しく準備を始めた。

　周りの男子と同時に立ち上がりながら、不安を募らせる碧里。

　碧里としては、「自分だけ」というところがどう考えても納得いかかったが、忙しそうに準備を進める水沢に対しては話しかけづらく、黙って待っていた。

　水沢は看護師を手伝わせながら、保健室の一番奥のベッド脇に、何やら幾つもの小道具めいたモノを並べている。

　看護師は、何やら水道の蛇口のところまで行って湯を出し、タオルを濡らし始めた。

　さらには、幾つかのものを湯で洗っているような素振りも見せている。



　やがて準備が整ったらしく、手を止める水沢と看護師。

　そして、水沢が碧里の方に向かって言った。

「では、春日井さん、こちらへ。他のみんなは、自分の検査ではないものの、何かの役に立つかもしれないので、すぐそばで見学するように」